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放浪
いま、珍しく、家でお酒を飲んでいる。
というのも、父がアメリカからワイルドターキーをボトルで二本も買ってきたので、うち一本を強奪そして部屋に9時すぎから篭城、YOUTUBEで延々といろんな音楽を聴きながらしたたかに酔ってるという次第。
僕はお酒はほんとに弱いんですが、ウィスキーだけはすごく好きだ。それはもう、いつどんなときに摂取しても好きです。

小坂忠
ほうろう


2001年のライブ。細野晴臣ベース,鈴木茂ギター,林立夫ドラムス,佐藤博キーボという、銀河系最強楽団ことティンパンアレーがバックバンド。ていうか、小坂忠のアルバム『ほうろう』自体、松任谷正隆と鈴木昌子(矢野顕子)と山下達郎と大貫妙子と吉田美奈子というとりあえずそこらへんの強いの全部パーティに揃えました、いざヴァルハラへ。みたいな感じで文字通り世紀の超名盤なんですが。

問題なのは小阪忠氏その人で、
菊池英二(イエモンのアニーとは別人当然)と松本隆と柳田ヒロと細野春臣らと結成したエイプリル・フール(いまさらですが、はっぴいえんどの前々身バンド)でメインボーカルを務めた忠氏。
エイプリルフール解散以降は、70年代のうちはまだミッキーカーチスにプロデュースされたり、中期以降のはちみつぱいの音楽的飛躍にガチ貢献した駒沢裕城、後年サデスティックミカバンドに居たりとんねるずと仲良かったりジュリーのTOKIO編曲で流行りのテクノを前面に打ち出して井上堯之バンド期よりもさらにアイドル化させたりした、要するになにかとショウビズな音楽人後藤次利、それに林立夫松任谷正隆と共にそれこそ今や伝説のバンド、フォージョーハーフ(四畳半ってことでしょうね)を組んだりと、比較的ポピュラーな活動をしていたのですが、76年に洗礼を受け、クリスチャンとなってからはフォーク、ロックの道からゴスペルシンガーへと転向。というわけで、かつてのバンドメンバーの輝かしいアレやソレに較べると、今日では広く評価されることはなくなってしまっているのです。
もし、小坂忠がはっぴいえんどに加入していたら、以後の活動はどうなってたんだろうとつらつら考えます。とりあえず、結論としては日本の音楽が、もうちょっとインプロで、かつルーツに根ざしたものになってたんじゃないかなと思います。もしかしたら、「とりあえずロック」っていうポップミュージックの前提すら無くなっていたかも。したたかに酔っていますが、わりと結構本気で言ってます。はっぴいえんども、トリビュートとかいって、くるりなんかに奇天烈なアレンジであやか市の動物園やられたり、これはvanoさんの入れ知恵だけど曽我部恵一のトリビュート商法(色んなトリビュートに参加しては、良いけど超低予算な弾き語りだけしてお金と達成感をもらうやり口)で空色のくれよんやられたりするようなバンドになってなかったんじゃないかな。なんというか、日本の音楽シーンそのものの敷居(システムじゃなくて中身、鳴らされる音)が今よりは幾分か高くなって、楽器も上手くて当然、みたいなね。あとみんなビートルズ聴くのね。それだけのことを考えさせる力が、上の動画にはあります。

はい!!もーこんな長文にうんざりだとか最初から読んでねーよカスかつ付け焼刃振りまくりゴミ野郎なんぞ死ね!!と思っている皆さんのためにいっそ最高にアツい動画のプレゼントです!!!

GONGのマキバオー 曲は開始48秒から

なによりも、ラスト一分の盛り上がりだ、圧巻だ。
うおギターソロと共にセリフきたっ!うおおおおカスケエエエってテロップすげえええうおおおおいっけええええマk…いや!!カスケエエエッッ!!!!いけええええええええええカスケェェエエエエエエ!!!
ってなりました。つくづくどんだけカッコいいんだよカスケードよ

そんでマキバオー不感症なためにまだ胸中に閉塞感が残っているんですけど、なんてひとはもうクーラシェイカーのハッシュでも見ててください
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2009/01/27(Tue) | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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